幼児保育には、主に保育園にあたるデイケア・センター、幼稚園にあたるプリスクールなどがある。それぞれの特徴を把握し、家庭環境に適した施設を選びた い。チャイルドケアに関する情報は、Child Care Access Hotline(1800-670-305)または、www.community.nsw.gov.au/DOCS/STANDARD/PC_100994.htmlを参照。
●保育園(Long Day Care Centre)
新生児から6歳児を対象に全日保育を行っており、希望の曜日で週1〜5日の通園が可能。日本と異なるのは、母親が仕事をしていなくてもデイケア・センター に預ける人が多い点で、曜日や回数が選べるため、週1、2回預けている場合が少なくない。開園時間は月〜金曜日の7:00〜18:00。2歳児未満は受け 付けないところもある。食事、おやつ、飲み物、おむつは費用に含まれるところと持参するところとがある。
●家庭保育(Family Day Care Schemes)
一般家庭で最高5人まで子どもを預かる。新生児から12歳が対象。保育者は救急法など必要な訓練を受講し、安全基準査定に合格して認可されている。また、 役所が定期的に指導を行なっている。デイケア・センターより時間の融通がききやすい。ファミリー・デイケアにファミリー・デイケアに関しては、NSW Family Day CareAssociation(1800-157-818) http://nswfdc.org.auを参照。
●一時託児所(Occasional Care Centre)
新生児から6歳児が対象となっており、週5日、1時間単位で預けられる。費用は1時間$3〜$10だが初回に登録料が必要なところもある。
●幼稚園(Preschool)
幼稚園は小学校入学の1年前に通う準備学年(Kindy)のさらに前段階。3〜5歳児が対象で、ほぼおむつが取れていることが条件。通園は年齢により分け られ、3〜4歳は週2日、4〜5歳は3日の半日保育を行っている。開園時間は9:00〜15:00で、スクールホリデー中は休園。費用は、学期毎に週2日 約$300、週3日約$450。幼稚園でも、順番待ちのための事前申請をしておいたほうがよい。プリスクールに関する詳細は、www.schools.nsw.edu.au/gotoschool/preschool/adjusting.phpまで。
●施設を選ぶ際の注意点
費用や設備、立地だけでなく、スタッフの対応や雰囲気、活動内容も気にしたい。特に、子どもの興味を引くアクティビティが用意されているか、探究心を刺激 し、新しいことに挑戦させる機会が多いか、遊びの中に表現する力や積極性を育てる要素が含まれているか、などの方針は施設によって異なるので、設備を選ぶ 際の基準となる。スタッフや子どもの世話をする人と、プログラム内容について話しができるかも知っておきたい。いつでも子どもに会いにいくことができ、家 族がアクティビティに気軽に参加することを推奨しているかどうかも、大切なポイントだ。施設の方針に変更が出たときに家庭に報告があり、また、子どもにつ いてスタッフと家族の間で情報の共有ができる態勢がとられているかどうかも確認しておくこと。
就学前の乳幼児が保護者と同伴で遊ぶ場がプレイグループ(Playgroup)。子どもにとっては同じ年頃の子どもたちと遊んだり社会性を育む場となり、 親にとっては育児の情報交換の場となっている。週に1、2回、2時間ほどの集まりが一般的で、教会やコミュニティセンター、小学校、公園などを借りて会場 にしている。保護者の自主運営で、活動内容や費用も各プレイグループによって異なる。公式のプレイグループは各州のプレイグループ協会(www.playgroupaustralia.com.au 1800-171-882)に所属し、規定に従って自主運営として組織化されている。プレイグループに関する情報は、プレイグループ協会、区役所、 Centrelink、乳幼児健康センターなどで得られるが、日本人のプレイグループの情報は、日本語補習校やシドニー日本クラブ(JCS)などに問い合 わせるとよい。また、インターネットの日本語掲示板も有力な情報源だ。
日本の中学・高校にあたる中等教育は、セカンダリー・スクール(Secondary School)と呼ばれ、7学年〜12学年までの一貫教育。7〜10学年をJunior Secondary、11・12学年をSenior Secondaryと呼ぶ。公立の普通校のほか、入学選考試験がある選抜校(Selective High Schools)と専門校(Specialist Schools)、カソリック系などの私立校がある。私立校は、永住ビザ保持者に限定したり、宗教系学校は洗礼を受けていることを条件にする学校もある。 義務教育課程は15歳までだが、15歳にあたる10学年修了後は、TAFEに通ったり、実際に就職し職能訓練を受けることでも義務教育を果たすことが可 能。実際には、引き続き11・12学年の学習を続け、大学などの高等教育を受けるための準備をする生徒が大半を占める。また、大学などへの進学を希望しな い生徒は、実践を重視した職能訓練の科目であるVET(Vocational Education and Training)を選択することもできる。
大学などの高等教育機関への進学準備学年である11・12学年では必修科目は英語の1科目のみ。ほかは選択科目から好きなものを選ぶことになる。大学には 入学試験がなく、HSC(Higher School Certificate Examination)と呼ばれる州統一試験が入学試験を兼ね、毎年10〜11月に実施される。11・12学年を通しての成績評価〜2年間に取得した単 位数とその間の課題の成績、HSCの結果が、各大学の入学基準となる。
履修科目の成績と統一試験の結果を付記した中等教育修了証の評価をもとに州教育委員会がス ケーリングして、スコア(偏差値)が出される。高等教育機関は専攻コースごとに入学基準となる指数、大学入学指標(Universities Admission Index, UAI)を決めているため、取得したスコアが基準以上であれば希望するコースに入学できる。